Mocha Inc. / Online Clinic Strategy v2
オンラインクリニック
事業構想 統合版
PF構造化の妥当性検証から、座組整理・法人格設計・事業計画・勝敗ライン・株主構成まで。実証フェーズに入る準備のための統合資料。
2026-04-26 更新
議題: オンラインクリニック事業立ち上げ
想定ローンチ: 2026年冬
01 / 元々の2つの懸念
CONCERN 01
医療広告ガイドライン抵触リスク
「インフルエンサー(特に轟ちゃん)× 保険診療」の誘導・体験談発信がガイドライン抵触しないか。保険診療は誇大広告・体験談・ビフォーアフターに特に厳しい。
CONCERN 02
医師リソース不足問題
オンライン診療を支える医師の確保。RMC側はインフラ済みだが、轟ちゃん集客で急激な受診増に対応できる医師数があるか。
02 / 検討中の構造仮説
Hypothesis — PF介在による2問題の同時解決
インフルエンサー(広告事業者側)
↓
オンラインクリニックのようなプラットフォーム
↓
PFに病院がぶら下がっている
① 医者不足を構造的に解決(複数クリニック・医師を束ねる)
② 医療広告ガイドライン抵触リスクを下げる(特定クリニック宣伝じゃなくPF宣伝)
03 / 既存プレイヤー分析
| プレイヤー | タイプ | 規模・強み |
| デジスマ(M3デジカル) | クリニック向けSaaS | 導入数8年連続No.1。受付・予約・問診・決済の業務支援。患者集客PFではない |
| ファストドクター | 医療特化PF | 従業員160名、医師3,500名、創業10年。救急往診中心。既に巨大、真正面対決は無理 |
| CLINICS(メドレー) | クリニック向けSaaS | 同じくSaaS型、患者集客PFではない |
| EPARK | 集客ポータル | 月間1,420万人、医療特化じゃない |
読み取り:既存PFは3類型
①業務支援SaaS型(デジスマ・CLINICS)/②集客ポータル型(EPARK)/③医療特化PF型(ファストドクター)。「ブランド・人格訴求で患者を集める医療PF」は国内にほぼ存在しない。
04 / 医療広告ガイドライン 2026/3/30改訂
⚠ SNS・動画PF規制強化
直近の改訂でSNS・動画プラットフォームでの広告事例が追加された。「患者誘引性」と「特定性」の2条件で広告認定。PF経由でも「轟ちゃんが通った治療体験」型発信は引っかかる。
「PF化すれば広告ガイドラインを完全回避できる」は半分しか当たってない。PF宣伝自体は対象外だが、PFへの誘導方法(体験談・個別治療言及)は医療広告とみなされる。
05 / 4つの戦略選択肢(座組更新で評価変更)
○ 実現性UP
Strategy A
完全自社PF構築
システム・集客・病院ネット揃って実現性が上昇。前回✗から○へ評価変更。
サブ
Strategy B
既存PF連携 + 集客レイヤー提供
サイドオプションとして残す。将来の拡張時に検討。
推奨
Strategy C
自由診療特化ミニPF
保険診療の規制負担を回避。美容皮膚科 / AGA / 婦人科 / ピル等。「轟ちゃん × 自由診療」の実績を活かす。自社PFと組み合わせて推進。
不要
Strategy D
啓発メディア型
自前PFを持つので不要。
06 / 推奨:複合戦略のロードマップ
Phase 0
2026/5-11
準備期。新会社設立、規程整備、システム開発、提携医療機関契約。
Phase 1
2026/12
正式ローンチ。RMCパートナーで保険診療MVPから自由診療へ展開。
Phase 2
2027〜
自由診療ミニPFにスケール。クリニック2-3軒束ねる。
Phase 3
2028-29
他インフルエンサーも呼び込み「ブランド集客レイヤー」化。柱事業 or 売却。
07 / 揃った座組(実現性高い)
| 要素 | パートナー / 内製 | 状況 |
| 集客①: インフルエンサーマーケ | モカ本業 | 内製 |
| 集客②: 広告運用 | 岡崎自走OK(メタ・Google) | 内製 |
| 集客③: 漢方生薬研究所からの送客 | 橋口遼さん(CEOと10年来) | 紹介料モデルで合意見込み |
| 病院ネットワーク | 話せるメディカル(木下くん経由) | 関係性あり |
| 法務・コンプラ | 木下くん経由の強い弁護士 | 無料相談中(顧問費圧縮) |
| MVP/プロトタイプパートナー | RMC(上野さん) | 既に進行中 |
| システム | Claude内製 | 開発コストほぼゼロ |
漢方生薬研究所(株式会社ハーバルアイ)
代表: 橋口遼さん / 年商20億 / LTV 2万円 / 累計顧客10万人ベース
顧客属性: 高め女性、健康意識高、自費購買力あり
オンクリ患者層との親和性は構造的に高い(婦人科・精神科・美容系)。送客モデルは紹介料想定。「重なり」は未検証 → アンケート/テスト送客で検証必要。
08 / 法人格・株主構成設計
法人格の選択 → 新規株式会社で別建て
| 選択肢 | 判断 | 理由 |
| 株式会社モカ本体でやる | ✗ | リスク本体波及、利益相反、Exit自由度低い |
| 新規 株式会社(PF事業会社) | ◎ | リスク隔離、投資受入れ容易、ファストドクター等の先例 |
| 一般社団法人 | 必須ではない | 広告規制回避の建付けが必要になったら追加検討 |
| 医療法人 | 不要 | 自前クリニック持たない限り不要 |
株主構成 — 案E(モカ株主構成と岡崎キャッシュ余力を踏まえ)
前提
モカの株主構成: 荻野(WOAKY社長)60% / 岡崎 30% / 残10%未確認
→ モカ100%出資だと新会社価値の30%しか岡崎に帰属しない。経済合理性から外出し設計が有利。
Capital Table — 案E
岡崎 35%
モカ 30%
木下 12%
橋口 13%
SO枠 10%
| 株主 | 持分 | 資本金500万時の出資 | 役割 |
| 岡崎個人 | 35% | 175万 | 代表、本気度の象徴 |
| モカ | 30% | 150万 | 既存リソース提供、業務連携の正当性。50%超回避で連結子会社化しない(モカブランド毀損リスク隔離) |
| 木下くん(話せるメディカル) | 12% | 60万 | 病院ネット、弁護士アクセスへの返礼 |
| 橋口さん(ハーバルアイ) | 13% | 65万 | 漢方送客コミット強化 |
| ストックオプション枠 | 10% | 後で発行 | 将来の医師リクルート用 |
設計意図
- モカは30%(連結子会社化しない) — 50%超だと連結子会社、30%なら持分法適用関連会社。万一の炎上時に切り離し可能
- 岡崎が個人最大持分(35%) — 成功時のリターンが個人に直接帰属、コミット可視化、175万なら合理的
- パートナー資本参加(25%) — 業務提携の証、コミット強化
- 山本=モカ経由参画(個人持分なし) — 株主構成のシンプル化
- SO枠を残す — 将来の医師・CTOクラス採用、売却時のインセンティブ
09 / 事業計画ドラフト
売上シナリオ(年次・モカ取り分)
| シナリオ | 月間予約 | 月売上総額 | モカ取り分(30%) | 通年モカ売上 |
| 悲観 | 50件 | 75万 | 22.5万 | 270万 |
| 中位 | 200件 | 360万 | 108万 | 1,296万 |
| 楽観 | 500件 | 900万 | 270万 | 3,240万 |
初期投資(弁護士費用消えて圧縮)
システム開発
200-500万
Claude内製+SaaS
1年目損益試算(中位シナリオ)
| 項目 | 1ヶ月目 | 6ヶ月目 | 12ヶ月目 | 通年累計 |
| 月売上(モカ取り分) | 16万 | 81万 | 135万 | 約690万 |
| 固定費 | 150万 | 150万 | 150万 | 1,800万 |
| 変動費 | 3万 | 16万 | 27万 | 138万 |
| 月損益 | ▲137万 | ▲85万 | ▲42万 | ▲1,250万 |
必要キャッシュ
初期投資390-910万 + 1年目運営赤字1,250万 = 約1,600-2,200万のキャッシュ拠出が必要(中位シナリオ・2年目見立て込みで2,300-3,100万)
10 / 勝ちライン・撤退ライン(3層構造)
① 撤退ライン(事前定義 = 感情判断を排除)
EXIT 01 / +6ヶ月(2027/6)
月予約30件未満 + 漢方送客CVR想定の50%未満
累計赤字目安 700-900万
EXIT 02 / +12ヶ月(2027/12)
月予約100件未満 OR 月モカ売上50万未満
累計赤字目安 1,500-1,800万
EXIT 03 / +18ヶ月(2028/6)
黒字化未達 OR 月モカ売上150万未満
累計赤字目安 2,100-2,500万
② 生存ライン(赤字でも続ける根拠)
| 指標 | 水準 | 意味 |
| 月予約件数 | 100件以上 | 患者ニーズある証明 |
| リピート率(3ヶ月以内再受診) | 20%以上 | サービス品質OK |
| 漢方送客のCVR | 想定の70%以上 | 送客モデル機能 |
| 提携医療機関数 | 3軒以上 | スケール基盤あり |
| 重大インシデント | ゼロ | 安全運用OK |
③ PMF達成ライン(本格投資判断)
④ 勝ちライン(柱事業化、3年後 = 2029年冬)
WIN 02
月予約1,500件以上、黒字化、提携医療機関15軒+
規模スケール達成
勝ち筋3パターン
PATTERN A
単独ビジネスとしての勝ち
モカ運営の自由診療PFとして自走。年商10-20億規模を5-7年で目指す。IPO/M&Aの選択肢。
PATTERN B
売却での勝ち
3-5年でPMF到達 → 既存PF or 製薬・通販企業への売却。売却価格目安: 年商の3-5倍 = 3-5億。早期Exit。
PATTERN C
既存事業との相乗効果での勝ち
モカ既存事業(PR・コスメ・フレグランス)に客流入・データ・ブランド寄与。「クリエイター集客力 × 自社事業」の北極星に直結。
11 / 売却シナリオ試算
仮にEV3億円で売却した場合の各株主取り分(税引前)。案E株主構成ベース。
| 株主 | 持分 | 取り分 |
| 岡崎個人 | 35% | 1.05億 |
| モカ(うち岡崎経由30%) | 30% | 9,000万(うち岡崎2,700万) |
| 木下くん | 12% | 3,600万 |
| 橋口さん | 13% | 3,900万 |
| SO(行使済み想定) | 10% | 3,000万 |
| 岡崎合計(個人+モカ経由) | — | 約1.32億 |
案Eの優位性
仮にモカ100%出資の場合、岡崎の手取りは約9,000万(モカ経由30%相当)。案Eで1.4倍の経済リターンを実現しつつ、リスク分散とパートナーコミット強化も両立。
12 / コンプラ・必要な専門家
関連法令(理解必須)
- 医療法、薬機法、健康保険法、医療情報安全管理ガイドライン、三省ガイドライン、オンライン診療指針
- 個人情報保護法(医療情報=要配慮個人情報)、特商法、景表法、健康増進法
- 医療広告ガイドライン 2026/3/30最新改訂版(SNS・動画PF事例追加)
必要な認証
| 項目 | 必須度 | 取得目安 |
| プライバシーマーク | 推奨 | 6-12ヶ月、30-50万 |
| ISMS(ISO27001) | 推奨(B2B提携時) | 12-18ヶ月、100-200万 |
| 医療情報安全管理ガイドライン準拠 自己宣言 | 必須 | 規程整備100-300万 |
| 三省ガイドライン準拠 第三者監査 | 推奨 | 50-150万 |
関与必須の専門家
| 専門家 | 役割 | 状況 |
| 医療法・薬機法に強い弁護士 | 広告レビュー、契約書、規制対応 | 木下くん経由で確保済み(無料相談中) |
| 個人情報保護対応 | 個情法対応、漏洩時対応 | 上記弁護士兼任で対応 |
| 医療業界税理士 | 業界税務 | 既存税理士で対応 or 紹介 |
| 三省GL対応 システム監査人 | 認証取得サポート | 選定要 |
年間維持コスト
| 項目 | 月額 | 年額 |
| 弁護士顧問 | 無料〜20万 | 0-240万 |
| Pマーク維持 | — | 30-50万 |
| 三省GL運用体制 | 30-50万 | 360-600万 |
| 個人情報保険 | — | 50-150万 |
| 合計 | — | 約500-1,000万 |
弁護士費用が圧縮された分、年間500-1,000万のコンプラ維持コストが現実的レンジ。
13 / 残論点・次アクション
確認待ち論点
- モカ残り10%株主(決議への影響、確認必要)
- モカ取締役会決議の見通し(荻野さんへの説明、新規事業の30%出資の是非)
- 木下くん・橋口さんの資本参加への温度感(業務提携で十分という返答もあり得る)
- ストックオプション枠の設計(信託SO / 通常SO / 有償SO)
- RMC上野さんの意向(保険診療集中 or 自由診療視野、長期パートナーシップの位置付け)
5月のアクションプラン
5月上旬
弁護士相談リスト作成
無料相談を最大活用するため、論点整理して持ち込み
5月中旬
パートナー打診
木下くん・橋口さんに資本参加の打診、温度感確認
5月中旬
荻野さんへ説明
モカ取締役会の事前根回し、30%出資の経営判断
5月下旬
設立準備
商号、定款、役員、司法書士手配
並行で進める作業
- システム要件定義(コンプラ要件込み、Claude内製の範囲確定)
- 漢方生薬研究所への送客テスト設計(小規模でCVR検証)
- 提携医療機関リスト作成(木下くん経由)
- 診療科優先順位決定(婦人科 / 精神科 / 美容皮膚科のどれから始めるか)